… ギリシアの書法には,石に刻む直線的で角ばった碑文用の様式と筆記用の様式(書籍用書体および書簡用草書体)とがあった。書籍用書体の大文字majusculeは石彫碑文書体を適用したのに対し,書簡用草書体ではパピルスや羊皮紙に適した大文字から発展した丸味を帯びたアンシャル体uncialが用いられた。ギリシア書法に基礎をおくラテン書法でも,石彫碑文のモニュメンタルな大文字が中世を通じて書籍用にも用いられ,後世の大文字活字の原型をなす。…
※「大文字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...