左礫村(読み)ひだりつぶてむら

日本歴史地名大系 「左礫村」の解説

左礫村
ひだりつぶてむら

[現在地名]鳥越村左礫

渡津わたづ村の南、大日だいにち川沿いに位置し、集落は同川の峡谷右岸にある。一説に、村名はかつて平家落人の治部が当地で土民と雪合戦をした時、雪で包んだ小石が治部の左目にあたり、失明したことにちなむと伝え、治部殿じぶどの館は村の入口の谷川たにがわ橋の袂にあったとされる(能美郡誌)正保郷帳に村名がみえ高一八二石余、田方二町六反余・畑方八町余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高一八二石、免三ツ二歩、小物成は山役二四〇匁・川役二六匁・炭役二四匁、漆役は明暦二年(一六五六)より免除(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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