左貫村(読み)さぬきむら

日本歴史地名大系 「左貫村」の解説

左貫村
さぬきむら

[現在地名]大子町左貫

おし川の支谷初原はつばら川の最上流部にあり、東は槙野地まぎのち村。「常陸紀行」に「古き郷名に佐野といへる見えたり。蓋し今の佐貫村にや」とみえる。天文五年(一五三六)三月一四日の吉成相模守宛佐竹義篤知行充行状写(吉成正俊氏蔵)に「依上鍬柄之内遣候」とあり、この鍬柄くわがらの地は左貫・初原一帯をさした。文禄四年(一五九五)八月一八日の佐竹義宣知行充行状写(同氏蔵)に「くわからの内竹のはな」とあり、「竹のはな」は現在のたけはなの地と推定される。また同日付の同充行状写(水府志料所収文書)にみえる「にしの内」は現西にしうちと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android