巨礫(読み)きょれき

岩石学辞典 「巨礫」の解説

巨礫

boulder: 一般に摩滅されて円みを帯びた破片で,大きさは256mm以上のもの[Wentworth : 1922, Pettijohn : 1949].
shingle: 礫の大きなもの[渡辺編 : 1935].しかしgravelよりも大きく小石砂利をいい,米国ではpebbleに当たると述べられている[ランダムハウス : 1994].この語は米国よりも英国の方が広く用いられている[Robert, et al. : 1983].学問的にはあまり用いられないようである.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巨礫」の意味・わかりやすい解説

巨礫
きょれき
boulder

の大きさの区分で径 256mm以上のもの。氷河が運搬し堆積した大礫 (漂礫) をさすこともある。

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世界大百科事典(旧版)内の巨礫の言及

【レキ岩(礫岩)】より

…直径2mm以上の砕屑物質をレキ(礫)といい,レキが基質によって膠結(こうけつ)されたものがレキ岩である。レキ岩は堆積岩の一種である。基質には砂,泥,石灰質物質やケイ質物質がある。レキの割合が50%以上を占めるものをレキ岩といい,それ以下の場合にはレキ質と呼ぶが,野外ではレキの割合が数十%以上のものはレキ岩に含めていることが多い。日本にはレキ岩がよく発達していて,ほとんどが砂質基質からなる。レキ種が1種のときは単成(単元)レキ岩,2種以上のときは複成(多元)レキ岩という。…

※「巨礫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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