漂礫(読み)ひょうれき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「漂礫」の意味・わかりやすい解説

漂礫
ひょうれき

氷河によって運ばれた礫をさす。漂石ともいう。とくに大きなものは迷子石(まいごいし)とよばれる。氷河によっては遠方から運ばれてきたため、その土地にはない岩石からできていることがあり、よそから迷い込んできた石という意味でこの名がつけられた。堆積(たいせき)物としては粘土や砂を含み、漂礫土(ティルtill)とよばれる。

[小野有五]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「漂礫」の解説

漂礫

氷河または風化作用破壊運搬された大きな岩石の破片,あるいは風水作用で運搬された直径10mm以上の岩塊[渡辺編 : 1935].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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