差し出だす(読み)さしいだす

精選版 日本国語大辞典 「差し出だす」の意味・読み・例文・類語

さし‐いだ・す【差出】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. さしだす(差出)
    1. [初出の実例]「其の鏡を指出(さしいだ)して、天照大御神に示(み)せ奉る時」(出典古事記(712)上)
  3. さしだす(差出)
    1. [初出の実例]「しばらく、いちじるくさしいださじ。まづそこのもとにと思ふを、さる心せよ」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)
  4. 棹をさして舟を漕ぎ出す。
    1. [初出の実例]「鳴門よりさしいだされし舟よりも我ぞよるべもなき心ちせし〈藤原滋幹〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋二・六五一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android