差出す(読み)サシダス

デジタル大辞泉 「差出す」の意味・読み・例文・類語

さし‐だ・す【差(し)出す】

[動サ五(四)]
伸ばして前方へ出す。「手を―・す」
人に与えるために出す。提供する。「食べ物を―・す」「命を―・す」
提出する。「役所書類を―・す」
派遣する。「委員会代理を―・す」
送り出す。発送する。「案内状を―・す」
[可能]さしだせる
[類語]送る届ける送り付ける送り届ける送付する送達する発送する託送する郵送する仕向ける(便りを)出す寄せる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差出す」の意味・読み・例文・類語

さし‐だ・す【差出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. 前や上などの方向に出す。つき出す。さしのばす。さしいだす。
    1. [初出の実例]「匡と云かたみをさしたいて、其でうけとるぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一三)
  3. 提出する。さしあげる。引き渡す。さしいだす。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「うき人を枳殻垣(きこくがき)よりくぐらせん〈芭蕉〉 いまや別の刀さし出す〈去来〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)五)
  4. 遣わす。派遣する。
    1. [初出の実例]「帰宅もゑんいんすると申つかわす程にむかいは必ずさしださぬよふにいへ」(出典:洒落本・広街一寸間遊(1778))
  5. 郵便物などを送り出す。
    1. [初出の実例]「書状飛脚屋へ差出候処」(出典:日本財政経済史料‐八・経済・雑業・飛脚・弘化四年(1847)三月)

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