差し翳す(読み)サシカザス

デジタル大辞泉 「差し翳す」の意味・読み・例文・類語

さし‐かざ・す【差し×翳す】

[動サ五(四)]手・扇・傘などをかざす。また、刀などをふりあげる。ふりかざす。「扇を―・す」
[類語]差し掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し翳す」の意味・読み・例文・類語

さし‐かざ・す【差翳】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 手、扇、かさ、花の枝などを頭上にあげて、覆いにする。
    1. [初出の実例]「扇さしかざしたる袖口、もてなしたるさま、あくまでなつかしく」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)
  3. ふりあげる。ふりかざす。
    1. [初出の実例]「弓をさしかざして、しばしありて、うちあげたれば」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)

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