差し通る(読み)さしとおる

精選版 日本国語大辞典 「差し通る」の意味・読み・例文・類語

さし‐とお・る‥とほる【差通・射通】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ( 「さし」は接頭語 ) 一方から他方にすっきりととおる。通る。
    1. [初出の実例]「フミコエ フミコエ saxitouotte(サシトヲッテ) カウザニ ナヲリ」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)
    2. 「鼻すぢも指通(サシトヲ)って」(出典:浮世草子好色一代男(1682)六)
  3. 光線などが)奥の方まではいる。奥の方までさし入る。
    1. [初出の実例]「さし通る朝日にうごく椿かな〈梅之〉」(出典:俳諧・つばさ(1706)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む