差付・指付(読み)さしつける

精選版 日本国語大辞典 「差付・指付」の意味・読み・例文・類語

さし‐つ・ける【差付・指付】

〘他カ下一〙 さしつ・く 〘他カ下二〙
① 物におし当てる。つくようにする。おしつける。
※枕(10C終)七七「長き松をたかくともして、頸は引き入れていけば、さきはさしつけつばかりなるに」
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「火箸をあかめて左の脇顔にさしつけけるに」
② 目の前に差出す。突き出す。突きつける。
史記抄(1477)一〇「頸に剣をさしつけて、まっさきにかかれと云へども」
③ ことさらにする。また、おしつけがましいことをする。
※浮世草子・世間妾形気(1767)一「殿様和漢に秀でさせ給ふと申物でござりますと、さしつけたる追従に」
④ 船を岸に着ける。棹(さお)をさして船を着ける。
源氏(1001‐14頃)澪標「船にてまうでたり。岸にさしつくるほど見れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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