浮世草子。和訳太郎(上田秋成)作。1767年(明和4)刊。4巻。《諸道聴耳世間猿》に次ぐ2作目。八文字屋本以来の気質物(かたぎもの)の形式をうけたもので12話より成る。全体を妾の上に展開しているが,妾とは遊女でもなく地女(じおんな)でもないために,どことなくいかがわしい存在である。妾が性愛を唯一の売物にする以上,そこには騙り(かたり)しかてだてがない。酔のまぎれに雑掌と通ずる妾,浦島伝説の女パロディ,月がかりの女,妾の姦通への報復譚,僧侶相手の美人局(つつもたせ),江戸屋敷の部屋めぐりの女,信田妻の逆用や,小野小町零落譚のパロディもあるが,中には巻三の2・3のように《雨月物語》の〈浅茅が宿〉に通ずる短編もある。
執筆者:森山 重雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
[名](スル)一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること。「多数派に付和雷同する」[補説]「不和雷同」と書くのは誤り。[類語]矮人わいじんの観場かんじょう・同意・賛同・支持・賛成・雷同・便乗・...