差水(読み)さしみず

精選版 日本国語大辞典 「差水」の意味・読み・例文・類語

さし‐みず ‥みづ【差水】

〘名〙
① 水を加え入れること。水をつぎたすこと。また、その水。
※続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉夏「さし水にひっくりかへる金魚かな〈橡面坊〉」
② 比喩的に、はたから告げ口をして仲たがいさせること。
夏痩(1890)〈尾崎紅葉〉一二「他人注水(サシミヅ)に堰かれ、わが添ふ良人を仮初にも疑がふなど」
井戸の中に、ほかから悪い水がはいること。また、その水。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
河川が、雨などのためにいくらか水量を増すこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「差水」の意味・読み・例文・類語

さし‐みず〔‐みづ〕【差(し)水】

[名](スル)
水をつぎ足すこと。また、その水。「寄せ鍋差し水する」
井戸に外から悪い水が入ること。また、その水。
河川の水量が少し増えること。

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