精選版 日本国語大辞典 「差詰」の意味・読み・例文・類語
さし‐ずめ ‥づめ【差詰】
[1] 〘名〙 (形動)
① さしつまったこと。また、そのさま。究極のところ。のっぴきならない状態。どんづまり。〔文明本節用集(室町中)〕
② 直接に迫ること。また、そのさま。
※浮世草子・好色盛衰記(1688)三「何とやらあはれに思はれ、さしづめに問よれば」
[2] 〘副〙
① あてはまるものをあれこれ考えてみて、落ち着くところは。つまるところ。結局。畢竟(ひっきょう)。さしむき。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の顔「それから先きの事はさしづめ神のみ知る事と」
② さしあたって。とりあえず。当面。さしむき。
さし‐つま・る【差詰】
〘自ラ四〙 (「さし」は接頭語)
① 望ましくない状況に追いこまれて、どうしたらよいかわからなくなる。つまる。窮する。
② その場に迫る。切迫する。さしせまる。
※相州文書‐一六・永正一〇年(1513)四月七日・足利政氏感状「敵指詰之時、於二三崎要害一、励二戦功一被レ疵之条、神妙也」
※浮世草子・世間胸算用(1692)三「それそれの家業外になり行き、さしつまりて迷惑する事也」
さし‐づめ【差詰】
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