デジタル大辞泉 「畢竟」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐きょう〔‐キヤウ〕【×畢×竟/必×竟】 [名]《〈梵〉atyantaの訳。「畢」も「竟」も終わる意》仏語。究極、至極、最終などの意。[副]さまざまな経過を経ても最終的な結論としては。つまるところ。結局。「―人は死を免れえない」[類語]結局・矢張り・所詮しょせん・どの道・何れにしても・結句・遂ついに・とどの詰まり・詰まるところ・帰するところ・詮せんずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・もはや・とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分にも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・それはともあれ・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ・すんでに・ほとんど・すんでのこと・すんでの所・どうにかこうにか・どうにか・やっと・ようやく・なんとか・かろうじて・からくも・やっとこさ・間一髪・危なく・あわや・すれすれ・ようやっと・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・曲がりなりにも・やっとの事で・まだしも・まだ・えんやらやっと・ようよう・危うく・九死に一生を得る・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満更まんざらでもない・未いまだし・未いまだ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「畢竟」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐きょう‥キャウ【畢竟・必竟】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 畢竟 ) ( [梵語] atyanta の訳語。「畢」も「竟」も終わる意 ) 仏語。究極、至極、最終などの意。[初出の実例]「発心畢竟二無レ別」(出典:往生要集(984‐985)大文四)[ 2 ] 〘 副詞 〙① 途中の曲折や事情があっても最終的に一つの事柄が成り立つことを表わす。つまるところ。ついには。つまり。結局。[初出の実例]「苦海須臾今日別、霊山畢竟後生逢」(出典:菅家文草(900頃)四・別遠上人)「これ必竟、惑ひの雲、晴れずして、世事の正き緒を得ざるものなり」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉三)② ( 「畢竟…ばこそ」という形で ) 運よく…であったからいいようなものの。[初出の実例]「其時拾ふた此紙入、畢竟(ヒッキャウ)私が手に入たりゃこそ、大事の物は大事にしたが宜(よ)厶(ござ)ります」(出典:浄瑠璃・京羽二重娘気質(1764)三) ひち‐きょう‥キャウ【畢竟】 〘 名詞 〙 =ひっきょう(畢竟)[ 一 ]〔色葉字類抄(1177‐81)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by