巻藁(読み)まきわら

精選版 日本国語大辞典 「巻藁」の意味・読み・例文・類語

まき‐わら【巻藁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 藁を巻きたばねて、弓の練習などの的に用いるもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 串物などを刺すために作った藁束。
    1. [初出の実例]「巻藁に鯱立(しゃちほこだち)なせる焼肴には」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
  4. 盛物の台またはしんにするために作った藁束。
    1. [初出の実例]「名聞の盛物も、人の見る方は餝れども、仏には巻藁(マキワラ)ばかりをかざませ」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android