市ノ川村(読み)いちのかわむら

日本歴史地名大系 「市ノ川村」の解説

市ノ川村
いちのかわむら

[現在地名]東松山市市ノ川・松山町まつやまちよう二―三丁目・松葉町まつばちよう二丁目・同四丁目・加美町かみちようなど

松山町の北西にあり、東は羽尾はねお(現滑川町)、北は野田のだ村。村域は蛇行しながら東に流れる市野いちの川流域の低地河岸段丘、および松山台地上を占め、谷田が多く、溜池も多い。松山領に属した(風土記稿)。天文二二年(一五五三)四月一日、北条氏が当地の曹洞宗永福えいふく寺に与えた制札(写、武州文書)に「武州市川」とみえる。慶長一九年(一六一四)四月、旗本浅井三九郎(元忠)に「一之川村」のうちで高一一二石が与えられた(記録御用所本古文書)。田園簿によると田高七一石余・畑高一五二石余、幕府領・旗本浅井領の相給、ほかに永福寺領高二〇石がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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