市を成す(読み)イチヲナス

デジタル大辞泉 「市を成す」の意味・読み・例文・類語

いち・す

人が多く集まる。にぎわう。「見物客が―・す」「門前―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「市を成す」の意味・読み・例文・類語

いち【市】 を 為(な)

  1. 市場を開いて、物品売買をする。交易する。
    1. [初出の実例]「市をなす楽みは仕ふる道有る御代なれば」(出典:宴曲・宴曲集(1296頃)五)
  2. 人が多く集まる。群集する。→もんぜん(門前)市を成す
    1. [初出の実例]「見物、市を成す、上中下人、残る事无し」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    2. 「近里の貴賤、市をなして皆々施行を受け候」(出典:謡曲・弱法師(1429頃))

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