市之町浜(読み)いちのちようはま

日本歴史地名大系 「市之町浜」の解説

市之町浜
いちのちようはま

[現在地名]堺市市之いちの西にし二丁

市之町中浜なかはまの西にある。元禄二年(一六八九)堺大絵図には、大道より西四筋目に「市之町大浜」、五・六両筋目に「市之浜」と記される。同図によると大浜筋に一〇筆、その西の二筋に東面して一七筆の宅地があり、町会所は東端北寄りに所在。海部屋一族が集住し、海部屋甚左衛門・同彦右衛門・同平右衛門・大津屋九左衛門らは、元禄元年に割符糸をそれぞれ下付されているが(顕本寺文書)、ほとんどが大浜筋に住んでいた。海部屋甚左衛門は寛延元年(一七四八)頃には南組惣年寄を勤めていた(寛延版「難波丸綱目」)。元禄六年以前の四辻制では南本郷浜分(同八年堺手鑑)、南北二組制以降は南組浜筋分に所属(堺市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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