市毛村(読み)いちげむら

日本歴史地名大系 「市毛村」の解説

市毛村
いちげむら

[現在地名]勝田市市毛

西を早戸はやと川が流れ、南は枝川えだかわ村。文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「いち気」とあり、佐竹氏の一族東義久の知行地であった。慶長七年(一六〇二)の万千代様水戸領知行割(彰考館蔵)に「市毛」とあり、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高には「市毛村」とみえる。「水府志料」によると戸数およそ五三であった。「常陸大掾伝記」によると鎌倉時代吉田広幹の六男茂幹が市毛氏を称し地頭として土着した。本郷坪ほんごうつぼ溜池(現在は埋められた)の東側の館跡は吉田氏のものとみられる(勝田市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android