布施無い経に袈裟を落とす(読み)ふせないきょうにけさをおとす

ことわざを知る辞典 の解説

布施無い経に袈裟を落とす

僧侶も、布施がなければ略式にして、経を読む時も袈裟をかけない。報酬が十分なければ、仕事にも熱が入らないことのたとえ。

[解説] このことわざに想を得た狂言「布ふ施せ無ない経きょう」がよく知られています。「布施無経」は、僧が読経したのに布施を出し忘れた檀家に対して何度も立ちもどって布施のことを思い出させるという筋で、檀家が布施を僧の懐に入れると懐から袈裟が落ちて恥ずかしい思いをするという狂言。ことわざの背景には、布施しだいで檀家の扱いを変える僧侶に対する民衆の批判があります。

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