日本歴史地名大系 「布気村」の解説 布気村ふけむら 長崎県:壱岐郡勝本町布気村[現在地名]勝本町 布気触(ふけふれ)・上場触(うわばふれ)・百合畑触(ゆりはたふれ)本宮(ほんぐう)村の南東に位置し、南は立石(たていし)村、東は国分(こくぶ)村(現芦辺町)。西部は湯本(ゆのもと)湾に臨む湯野(ゆの)浦で、当村に属する。百合畑に生池(なまいけ)城跡があり、岳山(たけやま)地蔵堂に石面地蔵像が安置される。布気の明神(みようじん)に鎮座する布気天神(天満天神とも、現水神社)を「延喜式」神名帳に記される壱岐郡一二座の一つ「水(ミツノ)神社」に比定する説がある(「一宮巡詣記」「壱岐神社誌」など)。正平二四年(一三六九)の壱岐神領図(壱岐史拾遺)では国分(こくぶ)天満宮(現芦辺町の国片主神社)の神領六四町のうちとして布気村とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報