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百合 ユリ

デジタル大辞泉の解説

ゆり【百合】


㋐ユリ科ユリ属の多年草の総称。温帯を中心に分布し、カノコユリオニユリヤマユリテッポウユリスカシユリなど、園芸用に栽培されるものも多い。鱗茎(りんけい)が食用になるものもある。葉は線形などで平行脈が走る。夏、白・黄・橙色などの大形の6弁花を開く。リリー 夏》「隠れ家のものものしさよ―の花/子規
㋑ユリ科に分類される単子葉植物の総称。世界中に約3700種が分布。主に草本で、球茎をもつ。花被は内外3枚ずつあり、いわゆる萼(がく)はない。幾つかの亜科に分けられ、ユリ亜科にはユリ属のほかカタクリチューリップアマナなどの属も含まれる。
襲(かさね)の色目の名。表は赤、裏は朽葉(くちば)色。夏に用いる。

ゆる【百合】

ユリの上代東国方言
「筑波嶺(つくはね)のさ―の花の夜床(ゆとこ)にもかなしけ妹(いも)そ昼もかなしけ」〈・四三六九〉

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

百合 ゆり

1694-1764 江戸時代中期の歌人。
元禄(げんろく)7年生まれ。冷泉為村(れいぜい-ためむら)にまなぶ。京都祇園(ぎおん)で茶店「松屋」をいとなむ梶(かじ)の養女となり,のち跡をつぐ。書にもすぐれた。養母,娘の町(池大雅(たいが)の妻玉瀾(ぎょくらん))とともに「祇園三女」とよばれた。明和元年11月9日死去。71歳。家集に「佐遊李葉(さゆりば)」。
【格言など】きよくすむ心の月のくまもなく春秋しらぬ花のうてなに(辞世)

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朝日日本歴史人物事典の解説

百合

没年:明和1.11.9(1764.12.1)
生年:元禄7(1694)
江戸中期の歌人。号松屋。法名清月。庶民歌人として名高い梶の養女。幼いころから歌を嗜み,冷泉為村に学ぶ。享保12(1727)年,歌集『佐遊李葉』を刊行。同歌集は部立歌集で春夏秋冬恋雑から成る。徳山某と結婚し,その間に町(のち池大雅と結婚する玉瀾)が生まれた。百合は梶のあとを継いで祇園で茶店を営み,また祇園の傍らに葛覃居という庵を結んで住んでいた。辞世の歌に「きよくすむ心の月のくまもなく春秋しらぬ花のうてなに」。<参考文献>森銑三「大雅異聞」(『森銑三著作集』3巻)

(飯倉洋一)

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

びゃくごう【百合】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ユリ科オニユリササユリヤマユリなどの鱗茎(りんけい)を蒸して乾燥したもの。鎮咳(ちんがい)去痰(きょたん)消炎鎮静滋養強壮解熱利尿などの作用がある。慢性鼻炎アレルギー性鼻炎蓄膿(ちくのう)症に効く辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などに含まれている。

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大辞林 第三版の解説

ゆり【百合】

ユリ科の多年草で、主としてユリ属の鱗茎りんけい植物をさす。葉は線形・披針形・卵形などで互生、時に輪生。芳香ある漏斗状の花を総状または散状花序につけ、あるいは単生する。ヤマユリ・カノコユリ・ササユリ・オニユリなど、および別属のウバユリ・クロユリなど。明治から大正にかけて欧米に輸出された。 [季] 夏。
かさねの色目の名。表は赤、裏は朽葉くちば色。夏用いる。

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