布鎌新田(読み)ふかましんでん

日本歴史地名大系 「布鎌新田」の解説

布鎌新田
ふかましんでん

布鎌新田二〇村の総称。ただし布鎌請方ふかまうけかた新田の五組(五村)を独立に数えて布鎌新田二四村とする場合もある。「利根川図志」に「南将監川と、北下利根川との間なる一島なり。この島、上は木下より下安食まで、竪二里横一里といふ」などとある。寛永一〇年(一六三三)の野論裁許絵図(篠原家蔵)では門間もんま(現茨城県利根町)安食あじき村の入会野とされ、その後大瀬おおせ(大瀬谷原)とよばれた。のち入会争論が起き、明暦元年(一六五五)安食村の野とされた(「近隣旧事記」松村家文書)翌年より本格的な開発が始まり、みなみ新田・西新田・北新田・下和田しもわだ新田が成立、四新田の高二〇〇石余で家数一七。寛文二年(一六六二)の新畑改帳(山田家文書)には大瀬村とあり、畑二八町四反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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