帰入(読み)きにゅう

精選版 日本国語大辞典 「帰入」の意味・読み・例文・類語

き‐にゅう ‥ニフ【帰入】

〘名〙
もと居たところに帰ってくること。もとにもどること。
高野山文書‐弘治三年(1557)一二月一九日・学侶評定事書「三十人帰入者、近年上臈え再入仁躰多之間、寺住衆供領昇進及遅々候」
仏語。教えを受けて、深く仏の真実に従うこと。帰依
三帖和讚(1248‐60頃)正像末如来の廻向に帰入して 願作仏心をうるひとは」

かえり‐い・る かへり‥【帰入】

〘自ラ四〙 もといた場所自分の家などに帰ってはいる。
伊勢物語(10C前)二一「いづこをはかりとも覚えざりければかへりいりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android