常ならず(読み)ツネナラズ

デジタル大辞泉 「常ならず」の意味・読み・例文・類語

つね‐なら◦ず【常ならず】

[連語]
一定しない。無常である。
飛鳥川淵瀬―◦ぬ世にしあれば」〈徒然・二五〉
普通ではない。いつもと違っている。
「殊に母がなげきも―◦ず」〈浮・武家義理・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「常ならず」の意味・読み・例文・類語

つね【常】 ならず

  1. ( 多く、連体形「つねならぬ」の形で ) 永遠不変でない。無常である。
    1. [初出の実例]「常不(つねならぬ)人国山の秋津野のかきつはたをし夢に見しかも」(出典万葉集(8C後)七・一三四五)
  2. ふつうと違っている。なみたいていではない。
    1. [初出の実例]「殊に母がなげきも常(ツネ)ならず」(出典:浮世草子武家義理物語(1688)一)

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