常住人口(読み)じょうじゅうじんこう(英語表記)de jure population

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「常住人口」の意味・わかりやすい解説

常住人口
じょうじゅうじんこう
de jure population

平常居住している調査地域に帰属させて計算された人口。これに対して,調査時刻に実際にいる場所に帰属させて計算された人口を現在人口 de facto populationという。日本では 1920年の第1回国勢調査以降,現在人口によって人口調査が行われてきたが,50年の国勢調査から常住人口によっている。常住人口は,現在人口と一時不在人口を合せたものから一時現在人口を除いたもので,55年以後は3ヵ月以上居住している人か,居住しようと思っている人を基準とした。一般に大都市観光地などでは現在人口が常住人口より多くなり,農村では常住人口が多くなる。また常住人口は夜間人口で,昼間人口就業人口と対照的である。

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世界大百科事典(旧版)内の常住人口の言及

【人口調査】より

…通勤・通学人口の往復移動,利用交通手段とともに常住地の移動調査のための工夫がなされている(たとえば,現住居入居時期と前住地の調査)。調査対象人口については,調査時刻に特定の地域に現存する人口を対象とする現在人口または事実人口population de facts主義と,特定の地域に常住する人口を対象とする常住人口population de jure主義の両者がある。 日本の近年の国勢調査では常住人口調査となっており,〈常住している者〉とは,当該住居に3ヵ月以上にわたって住んでいるか,あるいは3ヵ月以上にわたって住むことになっている者,と定義されている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」