夜間人口(読み)ヤカンジンコウ

百科事典マイペディア 「夜間人口」の意味・わかりやすい解説

夜間人口【やかんじんこう】

ある地域での,夜間の人口。すなわち,常住人口である。これに対して,通勤通学などで移動する人口を加減した昼間の人口を昼間人口と呼ぶ。大都市中心部事務所学校が集中するため,一般的に昼間人口が膨れ上がって夜間人口が減少する傾向にある。昼夜間の人口差は,例えば激しい通勤ラッシュ中心地・辺縁地相互間の経済格差・公共サービス格差など,様々な問題の一要因となっている。
→関連項目インナー・シティ問題メトロポリス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夜間人口」の意味・わかりやすい解説

夜間人口
やかんじんこう
nighttime population

夜間に常住する人口。日本では,国勢調査は調査年の 10月1日午前0時に常住する人口を調査するので,国勢調査による人口調査は夜間人口にあたる。大都市の中心部では夜間人口は昼間人口に比べて著しく少く,反対に周囲の居住地区では夜間人口は昼間人口より多い。農業地域では夜間人口と昼間人口の差が少いのが一般的である。

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