日本歴史地名大系 「常定村」の解説 常定村つねさだむら 広島県:比婆郡口和町常定村[現在地名]口和町常定西城(さいじよう)川の支流萩(はぎ)川と湯木(ゆき)川の間に位置する。北は向泉(むこういずみ)村、西は大月(おおつき)村、および三次(みよし)郡東入君(ひがしいりぎみ)村(現双三郡君田村)、東は永田(ながた)村。村域内には古墳時代の常定峯双(つねさだみねそう)住居跡、中野谷(なかのだに)窯跡・常定峯双窯跡があり、常定横穴二基も知られている。常定峯双横穴群(一―六号)の二号横穴からは鉄鏃・鉄釘・鉄滓も出土。当地は和久(わく)庄の内に含まれたといわれるが(芸藩通志)、詳細は不明。戦国時代には、大月村の黒岩山(くろいわやま)城に拠った泉氏の勢力圏内にあったと思われる。江戸時代初めには向泉村の内にあり、後迫(うしろざこ)と称されたが、「芸藩通志」によると元禄四年(一六九一)分村、二二町一段八畝一八歩、二〇四・二七二石、牛二二・馬一六。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報