国指定史跡ガイド 「常盤橋門跡」の解説
ときわばしもんあと【常盤橋門跡】
東京都千代田区大手町にある橋跡。常盤橋は1590年(天正18)の架橋ともいわれ、江戸でも最も古い橋で、長さ17間(約31m)、幅6間(約11m)と、両国橋が架かるまでは江戸一の大橋だった。その橋に通じるこの門は、江戸城外郭の正門にあたり、桝形(ますがた)門の形状をよくとどめていることなどから、1928年(昭和3)に国の史跡に指定された。古くは浅草口、追手口と呼ばれ、田安門(上州口)、神田橋門(芝崎口)、半蔵門(甲州口)、外桜田門(小田原口)とともに、江戸五口の一つであった。常盤橋門は1873年(明治6)に撤去されたが、石垣の一部が今も残存し、橋は再現されて、門跡は常盤橋公園になっている。JR中央本線神田駅または東京駅から徒歩約5分。