日本歴史地名大系 「常禅寺村」の解説 常禅寺村じようぜんじむら 山形県:飽海郡八幡町常禅寺村[現在地名]八幡町常禅寺山間の荒瀬(あらせ)川中流に位置する。麓(ふもと)村の東にあり、東は大蕨(おおわらび)村。青沢越(あおさわごえ)街道が村中央を通る。地内に縄文時代の集落跡(前山A遺跡)、平安時代の集落跡(同B遺跡)がある。慶長一六年(一六一一)荒瀬郷常禅寺村検地帳写(堀文書)に出羽遊佐(ゆざ)郡のうちとみえ、田一万一千四三二束刈余、畑年貢高五斗余、居屋敷一八、漆木八五二本。名請人は二九で、なかには居屋敷持も含め入作者が多い。最も保有地の多いのは大夫で、田三千一四三束刈、畠年貢高六升余、漆九本、次いで甚五郎の田七八七束刈、屋敷四升、漆三〇本。寺社では居村の薬師別当と麓村分の円通(えんつう)寺・長福(ちようふく)寺の名がみえる。肝煎喜左衛門は田五三七束刈、畠年貢高一斗四升余、屋敷二升、漆三本。地名は仏供田・とひ沢免・実相院田・つかのこし・ますた坂・よこ道など四二ある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by