日本歴史地名大系 「平尾井村」の解説 平尾井村ひらおいむら 三重県:南牟婁郡紀宝町平尾井村[現在地名]紀宝町平尾井坂松原(さかまつばら)村の南にある。中世は相野(おうの)(大野)庄の内で新宮の熊野速玉(くまのはやたま)大社の神領地であったと考えられる(紀伊続風土記)。慶長六年(一六〇一)の検地帳(徳川林政史蔵)に「平尾井村」と記す。「紀伊続風土記」に「村落山の尾にして堰水掛れり、村名此より起れり」とある。新宮領で相野谷組に属する。近世初期の家数三七(「新宮藩御勘定方旧記」和歌山県史近世史料編)、後期は八〇(紀州新宮領分見聞記)。宝永五年(一七〇八)新田検地が行われた(「新田水帳」徳川林政史蔵)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報