改訂新版 世界大百科事典 「平山常陳事件」の意味・わかりやすい解説 平山常陳事件 (ひらやまじょうちんじけん) 堺の朱印船主でキリシタンの平山常陳の船が1620年(元和6)イギリス,オランダ両国防衛船隊のために拿捕(だほ)され,キリシタン宣教師2名のマニラから日本への密航が摘発された事件。2年に及ぶ審問の結果,22年8月常陳と宣教師の3名は火刑,他の乗組員12名は斬首刑に処せられたが,これは,その翌月宣教師とキリシタン55名が長崎で処刑された,いわゆる元和(げんな)大殉教の序幕であった。執筆者:五野井 隆史 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by