平山常陳(読み)ひらやま じょうちん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平山常陳」の解説

平山常陳 ひらやま-じょうちん

?-1622 江戸時代前期の貿易商。
キリシタン朱印船呂宋(ルソン)(フィリピン)貿易に従事。元和(げんな)6年マニラから日本潜入をはかるふたりの宣教師をのせて帰国途中,イギリス艦に捕らえられる。ふたりの身分がわかり,元和8年7月13日長崎でともに火刑に処された。この事件はのちの鎖国強化の一因となった。和泉(いずみ)(大阪府)出身。洗礼名ディアス

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の平山常陳の言及

【平山常陳事件】より

…堺の朱印船主でキリシタンの平山常陳の船が1620年(元和6)イギリス,オランダ両国防衛船隊のために拿捕(だほ)され,キリシタン宣教師2名のマニラから日本への密航が摘発された事件。2年に及ぶ審問の結果,22年8月常陳と宣教師の3名は火刑,他の乗組員12名は斬首刑に処せられたが,これは,その翌月宣教師とキリシタン55名が長崎で処刑された,いわゆる元和(げんな)大殉教の序幕であった。…

※「平山常陳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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