平田内温泉(読み)ひらたないおんせん

日本歴史地名大系 「平田内温泉」の解説

平田内温泉
ひらたないおんせん

[現在地名]爾志郡熊石町字平

海岸線から平田内川を五キロほどさかのぼった上流にある温泉。北にある遊楽部ゆうらつぷ岳・冷水ひやみず岳などの山陰にある。宝永三年(一七〇六)和田某が「平田内江湯治」したのが当温泉利用の始めという(熊石町史)松浦武四郎は「蝦夷日誌」(二編)に「ヒラタナヰ 小川有る也。此奥壱里半計に温泉一ケ所有るよし。此湯は玉気に而生ずるや、其水清浄なること比するものなし。其水底に一粒の胡麻を落すに粲然として其色も形もよく分る也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報