胡麻(読み)ごま

精選版 日本国語大辞典「胡麻」の解説

ご‐ま【胡麻】

〘名〙
ゴマ科一年草。インドまたはエジプト原産といわれ、古くから日本にも渡来し栽培されている。茎は高さ一メートルほどになり、四稜があり全体に軟毛を密生する。葉は楕円形で長さ約一〇センチメートル。柄があり、先端はとがり、対生で、上部ではしばしば生する。八~九月、上部の葉腋(ようえき)に花冠の先端が五裂した長さ約三センチメートルの白い唇状花を開く。果は縦溝のはいった円柱状で四室からなり、中に小さな扁平な種子を多数収める。種子の色は品種によりさまざまで、黒・白・黄褐色などある。種子は、ごま塩や菓子原料に用い、しぼったゴマ油)は、揚げ物・髪油・医薬・工業用などに使われる。うごま。《季・秋》
▼ごまの花《季・夏》
※続日本後紀‐承和七年(840)五月丙辰「播殖黍稷薭麦大小豆及胡麻等類
② ①の種子のような黒い斑点。
③ 「ごまてん(胡麻点)」の略。
浄瑠璃・日高川入相花王(1759)二「ムムこいつらは、ごまじゃなごまじゃな」
⑤ 「ごますり(胡麻擂)」の略。

うごま【胡麻】

〘名〙 植物「ごま(胡麻)」の異名。〔十巻本和名抄(934頃)〕
[語誌]日本漢字音が、呉音から漢音中心の受容に移ったのに伴い、濁音鼻音を伴うようになった。その影響を受けて、奈良時代中期頃から濁音の鼻音性が強まる。「ばら━うばら」「だく━うだく」対応のように、ウゴマのウも ngo の鼻音性を写したものであったと考えられる。

おごま【胡麻】

〘名〙 植物「ごま(胡麻)」の異名。
※観智院本名義抄(1241)「胡麻子 オゴマ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「胡麻」の解説

ご‐ま【×胡麻】

ゴマ科の一年草。高さ約1メートル。茎や葉に軟毛があり、葉は長楕円形。夏、淡紫色を帯びた白色の鐘状の花をつける。果実は円柱状で、中に多数の種子をもつ。エジプトの原産といわれ、黒ゴマ・白ゴマ・金ゴマなどの品種がある。油をとり、また食用にする。うごま。 実=秋 花=夏》「人遠く―にかけたる野良着かな/蛇笏

う‐ごま【×胡麻】

ゴマの古名。
「―は油にしぼりて売るに」〈宇津保藤原の君〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)「胡麻」の解説

胡麻
ごま

京都府中央部、南丹(なんたん)市の中央部にあたる旧日吉(ひよし)町の一地区。由良(ゆら)川水系と大堰(おおい)川(桂川)水系の分水界をなす高原状の地。古代に胡麻牧があり、地名は駒(こま)に由来するという。JR山陰本線が通じ、市営の総合運動広場「ユースランド」がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版「胡麻」の解説

胡麻
ごま

灯油・食用油の原料となるゴマ科の一年草
灯油用としてかや・つばきの実とともに古来より珍重された。胡麻の一種荏胡麻 (えごま) が用いられ,中世には油座発達近世では菜種・綿実 (わたのみ) が油の主原料となったが,都市・農村に灯油の需要が拡大し栽培は盛行した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版「胡麻」の解説

胡麻 (ゴマ・オゴマ)

学名Sesamum indicum
植物。ゴマ科の一年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

法人税

法人税法 (昭和 40年法律 34号) に基づき法人の所得などについて課せられる国税。国税中所得税と並び収納額が多い。法人所得税と意味は同じである。納税義務者は,日本国内に本店または主たる事務所をもつ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android