① ゴマ科の一年草。インドまたはエジプト原産といわれ、古くから日本にも渡来し栽培されている。茎は高さ一メートルほどになり、四稜があり全体に軟毛を密生する。葉は楕円形で長さ約一〇センチメートル。柄があり、先端はとがり、対生で、上部ではしばしば互生する。八~九月、上部の葉腋(ようえき)に花冠の先端が五裂した長さ約三センチメートルの白い唇状花を開く。果実は縦溝のはいった円柱状で四室からなり、中に小さな扁平な種子を多数収める。種子の色は品種によりさまざまで、黒・白・黄褐色などある。種子は、ごま塩や菓子原料に用い、しぼった油(ゴマ油)は、揚げ物・髪油・医薬・工業用などに使われる。うごま。《 季語・秋 》