平等主義社会(読み)びょうどうしゅぎしゃかい(その他表記)egalitarian society

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平等主義社会」の意味・わかりやすい解説

平等主義社会
びょうどうしゅぎしゃかい
egalitarian society

特定の個人または少数特権階級権力集中することなく,生物学的な最小限差異 (性・年齢差) を除いては,個人が社会的にも経済的にも対等である社会。おもに遊動生活を行なう狩猟採集民の社会が該当する。このような社会では,一般的互酬性原則に基づく分配が貫かれていること,遊動生活を送ること,流動性が高い社会組織を形成することなどから,食糧保存や過度の蓄財は制限され,特定個人への威信,富の集中が妨げられる。つまり,生態・社会・文化のシステム全体が社会を平準化する機構 leveling mechanismとして機能している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む