平行軸の定理(読み)へいこうじくのていり(その他表記)theorem of parallel axis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平行軸の定理」の意味・わかりやすい解説

平行軸の定理
へいこうじくのていり
theorem of parallel axis

剛体の1つの軸,および重心を通ってこの軸に平行な軸に関する慣性モーメントI および IG のとき,この2つの慣性モーメントの間の関係式 IIGMh2 を平行軸の定理という。ただし,M は剛体の質量h は両軸の間の距離である。この式から,平行な軸に関する慣性モーメントのなかで重心を通る軸に関するものが最小であることがわかる。

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世界大百科事典(旧版)内の平行軸の定理の言及

【慣性モーメント】より

… 物体の重心を通る軸のまわりの慣性モーメントをI0,その軸に平行でdだけ離れた軸のまわりの慣性モーメントをIとすると,II0Md2という関係がある。Mは物体の質量で,この関係を平行軸の定理という。IMκ2とおいてκを回転半径と呼ぶこともある。…

※「平行軸の定理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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