最新 地学事典 「平衡発達」の解説
へいこうはったつ
平衡発達
uniform development
谷壁斜面の上部から風化作用によって下部に供給された岩屑が運び去られる程度に,下方侵食の速度が保たれている場合に,直線状の一定傾斜の斜面が発達する状態をいう。下方侵食の強さと風化作用の強さとが平衡を保っている状態にあるかぎり,地盤の隆起速度が急速になって下方侵食作用が強まっても平衡発達を続けるが,谷壁斜面の傾斜は急になる。下方侵食が風化作用より急速に進めば上昇発達となり,逆に下方侵食が風化作用より弱まれば下降発達となる。一般に一定の岩石および気候下では風化作用はほぼ等しいから斜面の形状は下方侵食の速度で決まる。
執筆者:高山 茂美
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

