平衡結晶作用(読み)へいこうけっしょうさよう

最新 地学事典 「平衡結晶作用」の解説

へいこうけっしょうさよう
平衡結晶作用

equilibrium crystallization

マグマの結晶作用において,メルトと結晶からなる系の平衡が保たれながら進行する結晶作用。この場合,理想的には系全体の自由エネルギー変化のない状態(ΔG=0)で,メルトから結晶を生成する反応が進行する。マグマの平衡結晶作用の際のメルトの化学組成変化やメルトと共存関係にある結晶相の識別,メルト/結晶(重量比)などは,実験によって得られた相平衡状態図を用いて解析することができる。自然界のマグマ系では,このような平衡結晶作用の過程で晶出した結晶相が,メルトと常に共存する場合とメルトから分別される場合とがある。結晶作用の進行中に常に結晶がメルトと共存し,系の全岩化学組成が変化しないとき,一般に狭義の意味で平衡結晶作用という用語が使われている。これに対し,結晶がメルトから分別され,あるいはメルトが結晶粒間から分離して系の全岩化学組成が変化する結晶作用は分別結晶作用と呼ばれる。

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