平野祭(読み)ひらのまつり

改訂新版 世界大百科事典 「平野祭」の意味・わかりやすい解説

平野祭 (ひらのまつり)

京都市北区に鎮座する平野神社の例祭。平安時代以来,毎年4月と11月の上申日に行われた。《延喜式》においては小祀と定められている。祭りの起源は,延暦~弘仁年間(782-824)とも仁寿~貞観年間(851-877)ともいわれるが未詳皇室への守護を祈願する祭りとして,《弘仁式》には皇太子みずから参向して奉幣することが定められている。《延喜式》では,これに桓武天皇の外祖父母にあたる大江氏,和(やまと)氏の氏人らが見参する規定が加わる。これは,桓武天皇外戚神としての位置づけが加わったためともいわれる。当日,宮中では天皇御禊を修し,遥拝の儀があった。現在は4月2日を例祭日とする。なお,かつては例祭と同日に平野臨時祭も行われた。
平野神社
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 茂木 貞純

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む