平館村(読み)たいらだてむら

日本歴史地名大系 「平館村」の解説

平館村
たいらだてむら

[現在地名]西根町平館

東はあか川を挟んで堀切ほりきり村、南は田頭でんどう村・大更おおぶけ村、西は野駄のだ(現松尾村)。応永二六年(一四一九)八月六日の南部政光下知状(遠野南部文書)に「岩手之内たいらたて」とみえ、当時は八戸南部氏の所領であった。一説には当村を含む寺田てらだ村・田頭村一方井いつかたい(現岩手町)松尾まつお(現松尾村)の五ヵ村が同氏の所領とも推定される。三戸南部氏二四代の晴政治政中(一五二五―八二)は晴政の家臣で一戸氏支流の平館氏の所領となり、天正一九年(一五九一)九戸政実の乱後は南部政栄の所領となり(岩手史叢)、元和四年(一六一八)一一月二三日の南部利直知行宛行状(遠野南部文書)で高九〇四石余(うち一三二石余は同年検地による加増分)が八戸南部氏の弥六郎内儀に宛行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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