年延(読み)としばえ

精選版 日本国語大辞典 「年延」の意味・読み・例文・類語

とし‐ばえ ‥ばへ【年延】

〘名〙
① 年のほど。としごろ。としかっこう。としばい。
咄本・鹿の巻筆(1686)五「としばへは四十にあまれども」
※付焼刃(1905)〈幸田露伴〉四「婆やと云はれさうな年齢(トシバヘ)の婢が」
② (形動) 年をとっていること。年をかさねて思慮分別のあること。また、そのさま。年輩。としばい。
※俳諧・へらず口(不角撰)(1694)「年ばへの女糸屋の重手代

とし‐ばい【年延】

〘名〙 (「としばえ(年延)」の変化した語)
① =としばえ(年延)①〔羅葡日辞書(1595)〕
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下「ちゃうどおまへのとしばいでかっかうも其まま」
② (形動) =としばえ(年延)
※土井本周易抄(1477)三「家が同ほどなる年ばい夫婦がよりやうた様なぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android