日本歴史地名大系 「幽谷入定跡」の解説 幽谷入定跡ゆうこくにゆうじようあと 愛媛県:上浮穴郡久万町下畑野川村幽谷入定跡[現在地名]久万町下畑野川 上田菊(きく)ヶ森(もり)(九一四・一メートル)の山裾の阿弥陀(あみだ)寺奥院にある。幽谷が寛永八年(一六三一)一一月二日に厳しい求道の末、地下に入り入定した跡で、村人らは跪拝して地底の鉦の音を聞くこと二一日間であったと伝える。彼は伊予郡松前(まさき)の人、久万山(くまやま)に霊地を求めて久万町(くままち)村法然(ほうねん)寺に留錫していたがのち上田(うえだ)に移り、弥陀寺という庵寺を建立した。寛保元年(一七四一)頃の「久万山手鑑」に「菴 弥陀寺 本尊阿弥陀 弐間半ニ五間」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by