広井天王門前
ひろいてんのうもんぜん
[現在地名]中区栄一丁目
現洲崎神社は、明治以前は広井天王、牛頭天王社、天王崎神社などとよばれた。旧郷社。「府城志」に「此門前地子は、西堀川通より南御水主屋敷前へ
回し、町屋建並び、地子広き所也」とある。「尾張名所図会」に「牛頭天王社 広井堀川の東岸にあり。其辺を天王崎と称す。この地東北は甚高く西南はひきくして、むかしは入海の岬なりし故、州崎天王と称せしとぞ。境内も広く、川向の八角堂門前の清泉は、もと当社の御手洗にて、其辺椋・榎・樫・松等の林なりし故、椋の森とも呼べり」とあり、門前の賑いが知れる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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