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広智 こうち

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

広智 こうち

?-? 平安時代前期の僧。
鑑真(がんじん)の弟子の道忠にまなび,下野(しもつけ)(栃木県)大慈寺3世となる。弘仁(こうにん)8年(817)最澄(さいちょう)の東国巡化の際,下野で多宝塔建立をたすける。のち比叡(ひえい)山で天台教学をまなび,下野鎮国師となって東国に天台宗をひろめる基礎をきずいた。弟子に円仁(えんにん)らがいる。通称は広智菩薩(ぼさつ)。

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朝日日本歴史人物事典の解説

広智

生年:生没年不詳
平安前期の天台宗の僧。はじめ鑑真の弟子であった道忠に師事し,下野国(栃木県)小野寺に住した。円仁の出家の師となり,大同3(808)年彼を伴い比叡山に登った。弘仁3(812)年には空海から経典書写の依頼を受け,また同6年の最澄の東国巡化の際にはこれを助け,下野国の宝塔建立を援助した。上野(群馬県)の法華塔院で金剛,胎蔵の両部灌頂を受け,比叡山に入って天台教学を学び,勅により下野国の鎮国師となった。中央にまで名を馳せた碩徳で,世に広智菩薩と称された。天台宗が東国に広まったのは,この広智の存在に負うところが大きいといわれている。

(本郷真紹)

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