日本歴史地名大系 「広沢牧場」の解説 広沢牧場ひろさわぼくじよう 青森県:三沢市谷地頭村広沢牧場[現在地名]三沢市三沢 谷地頭木崎野(きさきの)の北隅、谷地頭(やちがしら)一帯に広がる。明治四年(一八七一)旧斗南藩士広沢安任が八戸(はちのへ)県大参事太田広城とともに牧畜業従事を決意し、英人ルセーとマキノンを雇入れ、開牧した。開牧一年目に牛一三〇余頭、さらに五〇頭余、種用牡牛五頭、種用牡馬一頭、耕馬牡三頭、耕牛一三頭、豚三〇頭を備えて基を開いた(「開牧紀事」三沢市史)。牧場は南は根井(ねい)村以北を切断し、山中(やまなか)・谷地頭の私有地を除き、東は太平洋の砂洲を限り、西北は小川原(おがわら)湖を界とし、面積二千三九〇町余であった。明治七年払下げを請願し、翌年許可された。五ヵ年間は基礎づくりで、収益をみるにはさらに五年ぐらいの年月を要した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by