序病(読み)そやみ

精選版 日本国語大辞典 「序病」の意味・読み・例文・類語

そ‐やみ【序病】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぞやみ」とも ) 天然痘労咳(ろうがい)(=肺結核)などの病気最初時期をいう。
    1. [初出の実例]「此瘡のそやみをかきおければ、疾去ることによくなむ」(出典:賀茂女集(993‐998頃))

じょ‐やみ【序病】

  1. 〘 名詞 〙 病気の初期、特に痘瘡(とうそう)(=天然痘)で、発疹が生ずる前の発熱している期間をいう。じょびょう。
    1. [初出の実例]「序病みから妻疱瘡神の負れ好き」(出典:俳諧・瀬とり舟(1704))

じょ‐びょう‥ビャウ【序病】

  1. 〘 名詞 〙 天然痘の初期で、まだ発疹していない時期の呼び名。じょやみ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android