序病(読み)そやみ

精選版 日本国語大辞典 「序病」の意味・読み・例文・類語

そ‐やみ【序病】

〘名〙 (「ぞやみ」とも) 天然痘労咳(ろうがい)(=肺結核)などの病気最初時期をいう。
※賀茂女集(993‐998頃)「此瘡のそやみをかきおければ、疾去ることによくなむ」

じょ‐やみ【序病】

〘名〙 病気の初期、特に痘瘡(とうそう)(=天然痘)で、発疹が生ずる前の発熱している期間をいう。じょびょう。
※俳諧・瀬とり舟(1704)「序病みから妻疱瘡神の負れ好き」

じょ‐びょう ‥ビャウ【序病】

〘名〙 天然痘の初期で、まだ発疹していない時期の呼び名。じょやみ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android