底を入れる(読み)ソコヲイレル

デジタル大辞泉 「底を入れる」の意味・読み・例文・類語

そこ・れる

相場が下がりきって、最低の値段になる。底値になる。底を打つ。
十分に酒を飲む。
「底ぬけは先づ―・れる」〈根無草・後〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「底を入れる」の意味・読み・例文・類語

そこ【底】 を 入(い)れる

  1. 飲食をする。本格的に飲食するまえに、とりあえず、軽く飲食しておく意にいうことが多い。
    1. [初出の実例]「小戸(げこ)茶漬正体をあらはし、底ぬけは先底を入る」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
  2. だめを押す。納得させる。
    1. [初出の実例]「今夜の夜明迄に此方から手附けを渡そ、それ迄外の手附を取りやんなと、親方に底入(ソコイ)れて置いた」(出典:浄瑠璃双蝶蝶曲輪日記(1749)三)
  3. 相場が最低値になる。底値になる。底を叩く。底を突く。底を打つ。〔取引所用語字彙(1917)〕

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