底方(読み)ソコイ

デジタル大辞泉 「底方」の意味・読み・例文・類語

そこ‐い〔‐ひ〕【底方】

行きついてきわまる所。限り。奥底はて
「濃き藍いろの目には、―知らぬ憂ありて」〈鴎外うたかたの記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「底方」の意味・読み・例文・類語

そこ‐い‥ひ【底方】

  1. 〘 名詞 〙 至りきわまるところ。きわめて深い底。奥底。はて。きわみ。
    1. [初出の実例]「天地(あめつち)の曾許比(ソコヒ)うらに吾(あ)が如く君に恋ふらむ人は実(さね)あらじ」(出典万葉集(8C後)一五・三七五〇)
    2. 「よきとても、物の色は限りあり。人のかたちは、後れたるも又なほそこひある物を」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

そこ‐ひ【底方】

  1. 〘 名詞 〙そこい(底方)

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