店屋郷(読み)まちやごう

日本歴史地名大系 「店屋郷」の解説

店屋郷
まちやごう

和名抄」高山寺本には郷名の記載はなく、駅名のところに店屋をあげる。「延喜式」(兵部省)諸国駅伝馬の項にも店屋がみえる。「和名抄」東急本は店屋・駅家うまやと並記するが、「日本地理志料」は駅家を店屋の注として取扱う。店屋が駅であることは明らかなのでこの説に従うべきであろう。東急本は訓を欠くが、「日本地理志料」は「麻知夜」と訓ずべしとする。その理由として店は座して物を売る舎で、いわゆる町にあたるからであるとする。しかし九世紀頃の東国に店棚の並んだ町屋があったとは考えられず、店の他の訓「ヤトリ」(字鏡集)すなわち宿を採り、駅家の設備として宿屋があった故の郷名と考え、店屋の訓を「ヤドヤ」とする説もある(県史通史編一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む